バックパッカー再現の旅 5日目 スイス編
ゆっくりホテルのテラス席で朝食をいただいてからバスでGross. Scheidegg. へ行った。
ホテル前のバス停で品の良い完全な山歩きの装備をしたお婆ちゃんがいてバスを待つ間色々おしゃべりした。
ホテルのすぐ横のおうちにお住まいで、これからGross. Scheidegg. の先までハイキングに行くのだそうだ。
教師をしてた人で、もう50年以上もここの住人だとか。
彼女の話ではこんなに何日も続いて天気が良いのは珍しいそうだ。
天気が良い時に旅行できて本当にラッキーだ。
(だって晴れ男&晴れ女だもん!)
バスのクラクションがとても面白い。
狭い離合できない所を通過する時にアルペンホルンのようなメロディーが山間に響きわたるのだ。
クラクションをちゃんと聞いていなかった車両が延々とバックさせられていた。
Gross. Scheidegg. はヴェッターホルンの岩山の生えぎわの峠で、山小屋風のホテルが一軒だけあるのどかな所だ。
牛の群れが移動しだして慌ててハイキングコースからバス停の広場に戻った。
サイクリストを多く見かけた。
帰りのバスでドライバーにホテルに預けてある荷物をピックアップするのに20秒だけバス停で待っていてくれることになった。
さすが観光王国、観光客のニーズに出来るだけ応えようとしてくれていた。
COOTが荷物をピックアップしてるあいだ、ドライバーから他のお客さんに『ホテルに荷物をピックアップに行ってるお
客さんがいるので、ここで20秒ほど停車します。』とアナウンスが入った。
どっとお客さん達から笑い声があがって、ドア近くにいた人が
COOTが荷物を乗せやすいように場所を空けてくれた。
グリンデルワルト駅に到着して登山電車に乗換えようとしたらポケットに入れてあったユングフラウパス(乗り放題のチケット)がなくなっていた。どうやらさっきのバスに落としてきてしまったようだ。
慌ててバスへ戻ったけれど既に出発していて、他のバスドライバーに事情を説明したらすぐ横のバスのチケット売り場へ行くように言われた。
チケットブースの女性係員が直ぐに電話で各ドライバーに連絡を入れてくれて、一時間半後に来るように言われた。
まだ明後日まで有効期限が有るから戻って来ないだろうなぁ。。。。
諦めきれないまま、一時間半をコインランドリーで洗濯しながら待った。
バスのチケットブースへ行くと次は列車駅へ行ったら判る、と言われた。
半ベソでチケットカウンターに行くと、名前を聞かれた。
もしかして!
席を立った女性係員が失くしたチケットを持ってきてくれた。
めでたし、めでたし!
観光客かドライバーのどちらかが見つけてくれたのだ。
海外で無くした物が戻ったのはこれで三度目だ。
最初は学生時代の旅でベルギーで列車に忘れたギリシャの手編みのパーカー。
二度目はウィンチェスター郊外に住みはじめたばかりの頃、公園で落としたお財布。
そして今回のチケットだ。
オッチョコチョイは治らないなぁ。 幸いなことに大事なものが戻ってくるのはとても嬉しいしありがたいことだ。
届けて下さった方へ感謝。
ハーフプライスチケットは手元にあったので見つからなかった場合は半額でチケットを買わなければならなかったので大助かりだ。
観光客のことをよく考えて親身になってくれるスイスがますます好きになった。
もう何度目かになるグリンデルワルト〜クライネシャイデック、さらに乗り継いでラウターブルンネンへ。
ここも学生時代に来たところだ。
駅を降りてじきに以前宿泊したバッ
クパッカーの安宿が実在してて、リニューアルされてたけれど嬉しかった。
以前泊った古い小屋も隣にあったけれど営業はしていないようだった。
今日から二泊、今回も安宿で、キャンプ場だ。
駅からだいぶ歩いて辿り着いたらチェックインは1600からだった。
受付のある広場の立て看板に荷物をチェーンロックで括り付けて隣駅のWengen からロープウェイで一気におとといGrund. からMannlichenへロープウェイ
で上った。
何度来ても見飽きない景色だ。
頂上の見晴らしの良いベンチで休憩したり、グリンデルワルトを見下ろしたり、高山植物とともにたのしんだ。アイガー北壁は今日も雲がかかってしまって、全体を見ることは叶わなかった。
ロープウェイでWengen〜ラウターブルンネンへ戻り、COOPで買い出ししてからキャンプ場の宿へチェックインした。
トイレ、シャワー共同だけれど我が家には充分な設備がとと
のっていた。
キッチンも使えるのだけれど、電気コンロは15分で2Fr。
材料等移動するのも面倒なので結局部屋で旅行用のクッカーで自炊した。
メニューは:
4種類の生ハムサラダ
ソーセージとズッキーニのスープ
ミートボール入カレーパスタ
オリーブ入りパン
生チーズ&ラズベリーソース
シュタウプバッハの滝が真正面に見える部屋での自炊もなかなかなもんだ。
明日も天気は良さそうだ。
このキャンプ場は若い人たちでとても賑やかだった。
食後にキャンプ場内を散歩した。
キャンピングカーに家を継ぎ足したお家や山小屋が花に囲まれてスイスらしい。
庭先で食事をしている家族たちとも気軽にご挨拶!
シルトホルンへ行く予定だったけれど、ミューレンともっとお気に入りのロープウェイとハイキングを組み合わせたコースに変更することにした。
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